うまくいく社長とそうでない社長の大きな違いは「時間の捉え方」です

うまくいく社長とそうでない社長の大きな違いは「時間の捉え方」です

これまで多くの経営者のコーチングをさせていただきました。ほぼすべての方が6か月間のセッションの中で、大きく考え方をかえていかれます。その中でもっとも大きな転換が

「時間の捉え方」です。また、世の中でうまくいっている経営者の話を聞いてみてもやはり時間の捉え方が普通の人とかなり違うことに気づきます。

皆さん、時間はどのように流れていると思いますか?過去と現在と未来があるとしたら、時間はどちらからどちらに流れていますか?多くの場合、「過去→現在→未来」と流れている、とおっしゃいます。そうです、昨日、足を蚊に刺された(過去)、だから今日かゆい(現在)、この調子だと明日もかゆいだろう(未来)。という流れです。当たり前じゃないかと思おうかもしれませんが、逆はどうでしょう。つまり「未来→現在→過去」という流れです。「え、そんなわけない!」ですか。例えば、今日はお客さんとの打ち合わせの日です。その打ち合わせはあなたが1か月前にアポイントを入れたとします。すると、こんな感じです。打ち合わせのアポイントを入れた時、打ち合わせは1か月後の未来でした。それが1か月たって今日になりました。今日打ち合わせが終わると、この出来事は昨日のことになります。

1か月後の打ち合わせの予定(未来)→今日打ち合わせ実施(現在)→打ち合わせは昨日の出来事(過去)と、このように考えれば「未来→現在→過去」という流れも、これはこれで違和感ありません。

まず、過去→現在→未来と考えると、過去失敗したから、今こうなってしまっている、未来うまくいかないのでは、と知らず知らずのうちに未来を規定してしまいます。なんでこうなってしまったんだと悔やんでばかりだと、自分自身に対してネガティブな自己イメージができてしまい、それがそのままコンフォートゾーンになります。そうすると、そのネガティブなイメージを再現するように人の脳は働きます。例えば、大きな失敗をしたからといって、自分はチャンスに弱い、いざという時にミスをしてしまうというイメージをもってしまうと、チャンスに弱い自分が自分らしいと脳は捉え、仮にチャンスが目の前にあっていつも通りやればうまくいくにもかかわらず、過去のイメージが引き出されあえて失敗をしてしまうのです。過去に目を向けすぎると未来が描きにくくなります。社員がいかに問題があるかということを語る社長さんがいらっしゃいますが、そうやってこれまでの問題点に目を向けるほどに、社員がよくなっていくイメージがわきづらくなっていきます。社員の問題点がいつもチラチラみえてしまい、どっしりと社員を信じることができない。ちょっと苦しいですよね。

可能性は未来にしか広がっていきません。常に先に未来を決めることです。その決めた未来が現在に向かって流れてくるイメージです。川の上流が未来、あなたは川の中流である現在にたって上流をみています。下流か過去です。未来に自分の実現したいボールを投げると、それは現在に流れてくる、現在でキャッチしたら過去に流れるのみです。このイメージです。肩の力を抜いて、穏やかな気持ちで、このイメージを常にもってください。

あなたの会社の社員の皆さんは、どうですか?どちらで時間の流れを感じていますか。どんな発言が多いですか。過去のことを多く話していますか、未来の話ですか?社長が未来のことをたくさん話すようになると、会社全体が未来のことを話すようになって、様々な未来のゴールの選択肢を社員がイメージするようになり、ゴールを実現するためのアイディアもたくさん出てくるようになります。

1秒先でも、1時間先でも、1日先でも、3か月先でも、3年先でも、常に未来を見ます。未来の自分自身のイメージを常にリアルに持つことで、それは実現していきます。それがわかってくると、より大きなゴールを設定することもたやすくなっていきます。いつもニコニコご機嫌です。

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